大牟田病院耳より情報

夏の食中毒にもご用心!! 夏は細菌による食中毒が増える時期です。

食中毒は1年中発生していますが、梅雨の時期から、食中毒の原因となる細菌(腸管出血性大腸菌、カンピロバクター、サルモネラ属菌、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌など)が増殖しやすい季節になります。下のグラフの青の縦棒は、細菌性食中毒の発生状況を示しています。毎年、気温や湿度が高くなる6月から8月にかけて細菌性食中毒発生のピークをむかえます。

厚生労働省 平成27年度食中毒発生数を改変

主な細菌性食中毒菌の原因食品と予防のポイント

細菌性食中毒菌 主な原因食品 予防のポイント
腸管出血性大腸菌 牛レバー、加熱不十分のハンバーグ、菌に汚染された井戸水など。

・食肉や水は75℃1分以上加熱。

・食肉と他の食品との接触を避ける。
カンピロバクター 食肉(特に鶏肉・牛レバー)、トリ刺しや加熱不十分の焼き鳥など。

・食肉は75℃1分以上加熱。

・食肉と他の食品との接触を避ける。
サルモネラ属菌 鶏卵や食肉から感染や、卵を使った料理・お菓子などの加工品など。

・食肉類・卵の生食は避ける。

・熱に弱いので75℃1分以上加熱。
腸炎ビブリオ 魚介類(刺身・寿司)など。 ・塩分2~5%で発育する為、魚、包丁まな板等を真水で洗浄する。
黄色ブドウ球菌

傷のある手指で握られたおにぎりや

仕出し弁当など。

・傷のある手指で調理しない。

・手洗い励行。
ウエルシュ菌 カレー、シチュー、煮込み料理、麺のつけ汁など。

・加熱した食品の速やかな冷却。

・室温放置厳禁。 ・十分な再加熱。

今日からできる食中毒予防

1、原因となる菌を付けないよう、正しい手洗いをする。

(1)手洗いのタイミング

①調理を始める前

 ②肉・魚・卵を取り扱った前後 

③調理の途中でマスクや顔を触ったり、鼻をかんだりした後

④トイレ後

(2)新鮮な食材を選び、魚は水でよく洗う ⇒家庭でできる6つのポイント

2、原因となる菌を増やさない

・細菌の多くは、0℃以下では増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃以下では増殖が停止するため、食材は低温で保存する。

・肉や魚などの生鮮食品やお惣菜などは購入後できるだけ早く冷蔵庫に入れる。

・冷蔵庫でも細菌はゆっくり増殖するので冷蔵庫を過信せず早めに食べる。

3、原因となる菌をやっつける

・細菌の多くは、加熱で死滅する。肉や魚は中心部を75℃1分以上加熱する。(2枚貝は85℃1分30秒以上の加熱。

・ふきんやまな板、包丁などの使用後の調理器具は洗剤でよく洗ってから熱湯をかけて殺菌。台所用殺菌剤の使用も効果的。

食中毒の症状が現れた時の対処法

嘔吐や下痢の症状は、体の防御反応です。下痢止めなどの薬をむやみに服用しないようにし、早めに病院を受診しましょう。また水分をこまめにとりましょう。

下痢や嘔吐後の脱水症予防に、水分補給をこころがけましょう。

脱水症予防には水分補給が大切です。食中毒による激しい下痢・嘔吐の際には、経口補水液やスポーツドリンクが効果的です。市販の経口補水液(OS-1、ポカリスエット、アクアソリタなどの飲料水)がありますが、自宅でも簡単に経口補水液を作ることができます。

《経口補水液の作り方》

★水1L

★砂糖40g(大さじ4と1/2)

★塩(小さじ1/2)

正しく分量をはかり、よく混ぜて出来上がり!!

 ※経口補水液は一気に飲まず、ゆっくり少量ずつ飲みましょう。

レモン果汁や果汁100%ジュースを、好みに合わせて入れると飲み易くなりますよ!

 

栄養管理室 室長T

2017/08/04